人類の進歩と調和

アポロ11号に乗って月に向かい、人類で最初に月面に立った人
アームストロング船長がお亡くなりになったそうです。
あれから43年もたったというのに、月面基地もできていませんし
火星にも行っていません。

今のパソコンの千分の一以下の能力しかないコンピュータの時代に
月に行くことができたというのに、人類はどうしたのでしょうか?

それどころか、科学に頼るのはもう止めようと、科学技術の進歩を
否定するような考え方が、広がり始めています。

着るものがほしいから、安く大量に生産・流通する技術ができ、
食べるものが足りないから、安定して食物を生産・流通する技術が進み、
安心して住みたいから、地震が来ても、雷が落ちても、台風にあっても
壊れなく、快適に過ごせる家をつくる技術が進んできました。

病気になった人を直す技術
病気にならないようにする技術
障碍者が活動できるようにする技術

科学技術は、人間にとっての苦しみを解放するために、
人類の幸せがより増大するために進んできたのです。
そして、公害のようにそれによって新たに起こった困ったことは
やはり科学技術でしか解決できないのです。

日本で「月の石」が展示された大阪万博のテーマが
「人類の進歩と調和」でした。
当時は、公害問題も数多く発生し技術進歩が様々な問題を
起こすことが認識された時代でした。

そこで万博では、楽観的に明るい未来社会を示すだけでなく、
科学技術の引き起こす問題をどう解決し、調和ある進歩を
実現するかということがテーマになったのです。

原発事故の起きてしまった今、もう一度人類の進歩と調和を
前を向いて考えてみる必要がある気がしています。

今週のお題「人に薦めたい映画」

ということで、今週末は「アポロ13」でも見ませんか

月ロケットのトラブルで、絶体絶命の危機に陥りながら
あきらめず関係者が知恵の限りを尽くして、無事帰還するまでを
映画化したものです。是非一度ご覧下さい。