月は明るいのです


月の写真をコンパクトデジタルカメラコンデジ)で撮影すると、
真っ白く周辺がにじんだような円として写ることが普通です。

実は、そうした月の写真は露出オーバーなのです。月が無茶苦茶
明るいのに比べてまわりの夜空が真っ暗なので、カメラの評価測光
という機能では、とても暗い場所を撮影していると勘違いして
露出オーバーになるのです。

もちろん露出補正すればマシにはなるのですが、一般のコンデジ
露出補正量は-2.0までですので、補正しきれません。

ちょっと機能の多いコンデジなら「スポット測光」という機能があるので
その機能を使って画面の中心に月を置き、-0.3程度の補正をかければ
概ね綺麗に月は写せます。

普通天体写真と言えば、三脚にカメラを固定してシャッター速度を
遅くするというものなのですが、なんせ月は明るいので、手持ちでも
十分なシャッター速度となります。

トップの写真は、一眼カメラに600mm相当のレンズを付けて
ISO:200,絞り6.7,シャッター速度1/800で撮影したものですが、
シャッター速度を1/320にするとこんな写真になり、ちょっと
明るすぎと感じる人も多いのでは?って思います。


さて、昨日は中秋の名月ということで近くの住吉大社では
観月祭がとり行われました。

で、月と太鼓橋が入るように撮ったものが次の写真です。

ISO:1600シャッター速度1/6ですので、月は完全につぶれています。


これは思い切り露出補正をかけてシャッター速度1/25にしたものです。
これでも月はつぶれますがこれ以上暗くすると橋の人々がみえません。
ということで、月と何かを写すってのは結構うまく行かないのです。

住吉踊りの奉納です


昨夜の夜空は雲もなく、とっても良いお月さまでした。