正方形写真


10年前ころまでのフィルムカメラの時代では、カラー写真のプリントは
L版と呼ばれるものが主流でした。


L版は89×127mmというサイズで、横縦比は1.43です。当時のフィルムが
縦24mm横36mmで横縦比は1.5ですので、少し比率が異なりますが、余白を
少しとることで、フィルム全体をプリントできます。


一方、コンデジはフィルムにあたる撮像素子の大きさは4.6×6.2mmが主流で
横縦比が1.35ですので、L版にプリントすると左右の余白が大きくなります。
この横縦比は昔のパソコン画面に合わせたものです。


で、登場したのがDSCサイズというもので89×119mm横縦比1.34ですから
コンデジの写真をプリントするに向いています。


一方、デジタル一眼レフの撮像素子はフィルムと同じ横縦比1.5としている
場合が多いので、昔ながらのL版プリントで大丈夫です。


また、フィルムと言っても実はいろいろなサイズがあり、横縦比も色々で
6×6版など横縦比1.0、つまり正方形のものもあります。


別の言い方をすれば、写真において正しい縦横比などないのです。
ちなみに私たちが良く使うA4とかの紙の横縦比は√2(1.414)です。

で、今日の花のマクロ写真はすべて正方形にトリミングしてみました。
いつもとちょっと違った感じに見えませんか?