学習漫画日本の歴史
今では普通なのですが昭和43年に「学習漫画・日本の歴史」が出版されたということは
勉強の邪魔であるはずのマンガが教材となりうることを示したということでマンガの
歴史の中でも重要な事なんじゃないかと思っています。
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ただ個人的な感想で言うならば、学習漫画と言えるのはこの最初の物だけで
これ以降の物は、絵の付いた参考書であってマンガじゃないように思います。
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何が違うと言えば、初代には物語というか歴史上有名なエピソードが
いっぱい入ったお話として読めるものだったのです。
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例えば平将門がご飯をこぼすシーンだとか、保元の乱でとっくり(=瓶子)こかして
「平氏がころんだ」と言って喜ぶシーンなど教科書にない歴史が描かれていたのです。
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で、この初代で結構大きく扱われていた人物に「楠木正成」という方がいらっしゃいます
Wikipediaでは
「楠木 正成(くすのき まさしげ)は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての武将。
建武の新政の立役者として足利尊氏らと共に活躍。尊氏の反抗後は南朝側の軍の一翼を
担い、湊川の戦いで尊氏の軍に破れて自害した。鎌倉幕府からは、「悪党」と呼ばれた。
後醍醐天皇の側近として名和長年、結城親光、千種忠顕らとともに「三木一草」と
よばれた[1]。明治以降は「大楠公(だいなんこう)」と称され、明治13年(1880年)
には正一位を追贈された。」
とあります。
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わたしは、大阪府の東南端にある河内長野市出身ですので、子供のころから
「大楠公」は立派な人だと教わってきたものです。
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しかしながら、昭和も終わるころにはすっかり歴史上の「one of them」に
成り下がっているのですから困ったものです。
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月曜日に久しぶりに河内長野へ行ったついでに楠木正成ゆかりのお寺であり
紅葉の名所でもある「観心寺」にいってきました。
もちろん大楠公の像もあります。今週末はまだ見ごろだと思いますので
南北朝時代に思いをはせてみるのもいいんじゃないかと・・・