科学的夢物語（お金マジック）

きょうは、前回お話しました禁断の方法もふくめて書いてみます。
出来るだけ簡単に書きますので、ちょっと読んでみてください。
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日本国内で通用しているお金が2系統あるのはご存知でしょうか？
お札には「日本銀行券」と書いてありますよね、コインはどうですか？
日本国てかいているでしょ。つまり今の国内には政府が作っている
コインと、日本銀行の発行しているお札があるのです。
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このように国（政府）とはお金を作る権利を有するのです。
ということで、景気向上・生活向上・就職難解消のために
お金を使いたいのであれば、例えば日本国紙幣として10億円札を
10万枚（百兆円）印刷するとかして、バンバン使えばよいのです。
そうすると問題が起こるでしょうか？
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通常閉じた環境（例えば鎖国状態）であれば、通貨をバンバン
印刷するとお金の価値がどんどん下がり、昨日100円だった大根が
今日は200円になるなど急激な物価上昇・インフレが起こります。
これでは困りますが、ちょっと待ってください
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先ほどの話は、閉じた環境での話ですが、現実の世界では、
輸出入しているわけです。その世界でお金を印刷すると、円の価値が
下がりますので円安になろうとします。今1ドル80円ぐらいの円が
1ドル150円ぐらいになろうとします。
ここで思い出してください、日本は円高で困っているのですよ、
なぜ円高になるかといえば、日本から輸出するものの値段が
相対的に安いからです。これを国際競争力があるという人も
います。つまり輸出が増えれば円は高くなろうとするのです。
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もし本当に1ドル150円のように安くなってしまえば、津波のように
輸出が増えてしまい、日本の国際収支は大黒字になってしまいます。
為替というのはそうならないよう動きますので、結局円の価値は
少し下がり、1ドル100円ぐらいまでの動きでしょう
そうすると、外国から購入するものの値段は、少ししか変わらない
ので、若干はインフレが進みますが、そんなに物価が高騰するはず
ありません。輸入する外国製品の価格が他のものの価格をけん制
してくれるからです。
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歴史的に見ても輸出超過の国の通貨が暴落したことなどありません。
日本が輸出超過の技術立国である限り、円の暴落やハイパーインフレ
国債の暴落から国家破綻など起こりようがないのです。
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ということで、この不況を吹っ飛ばす方法としてお金を印刷する
ことを提案しましたが、この方法と似たような効果を持つ方法が
あります。それは、日本国が国債を発行し、日本銀行に直接買い
取ってもらい、金庫に永久保存してもらうことです。
通常の国債には、利子を払う必要があるのですが、日銀に払った
利子のほとんどは、国の収入になりますので、実質利子無しなの
です。そのうち返済期日がやってきますが、500年国債ぐらいに
しておけば、当分気にする必要はありませんし、そのときには
また国債をすればよいのです。
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この国債の日銀引き受けという業を使ったのが高橋是清さんです。
この方法で、日本は世界恐慌から最も速く脱出しました。いまだに
リーマンショックから抜け出せない今とはずいぶん違いますね。
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高橋是清さんは、そのお金を軍隊に使ってしまいました。
当時の世界では仕方のない面もあったのでしょうが、景気が
回復したのにあわせて、軍事費はどんどん膨らみました。
やがて、インフレ傾向が顕著になったため、財政支出を絞り
始めます。すると軍備に回せるお金が少なくなってきますので、
血気盛んな軍人はもっと金を刷れといい始めるのです。
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このあと、血気盛んな軍人さんの起こした2.26事件で高橋さんは
殺されることになります。この時点で肥大した軍隊を作ったから
戦争を起こしたということになり、戦後には日銀の国債直接引き
受けは禁止されることになりました。
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私は現在の日本では、お金が出来たからといって軍隊が大きく
なり過ぎることはありませんので、国債の直接引き受けでも
困ることはないと思っています。
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歩道橋からの写真を2枚


遠くまで見えるので好きなのです。
明日へ抜ける道っていうか・・・

こっちはおまけです。