お役人は、科学の発展が大嫌い(あるいはマーフィーの法則かも)
私の職業は、理系か文系かと問われれば理系に分類されますが、
それほどコアな理系ではありません。
(コアな理系ってなんだろう?聞かないでね。)
☆
理系の場合、日々新しいことを研究するわけですから、
今まで分らなかったことが分ったり、出来なかったことが
できるようになっていきます。
☆
ですから、30年前に作られたものは、その時の知識で作っているので、
その後分ったことによっては、間違っていましたってことも
普通にある話だと思うのです。
☆
これに対して、お役所は法律に基づいてお仕事していますので
簡単には、ルール変更できないのです。とくにお役所仕事は
無謬(むびゅう=誤りの無いこと)でなければならないという
暗黙のルールがあるので、大変なのです。
☆
もちろんお役所が簡単に「ごめん間違ってたんで変更するわ」なんて
言っていては、継続性も公平も有ったモンじゃありませんので
無謬であるのは結構なのですが、科学技術に関係するととても
話がややこしくなってしまうのです。
☆
Aさんが何か飲み物を作る商売だとします。
そしてBさんは、その飲み物が大好きです。
ある日お役人が来て
「研究の結果、この飲み物は発がん性があるのでダメです」
といったとします
☆
Aさんは、その飲み物が作れないのでは仕事を失いますので、
「いきなりダメといわれてもどうして暮らせばいいんだ」
と文句を言います
☆
Bさんは、「役所が問題ないというからずっと飲んでた。
もしがんになったらどう責任とってくれるんだ」
とお役人に文句を言います。
☆
だから文系のお役人は、科学技術の進歩が嫌いなんです。
☆
今回の原発でも、当初より大きな津波が来ることが、最近の研究で
予想されていたのではないかと話題になっていますが、
仮にそんな説が出たとしても、もし堤防の補強工事をすれば、
今までの大丈夫ですといっていた言葉は、うそになり国民を
危険な目にあわせ続けたということの責任追及が始まり、
大臣の首ぐらい簡単に吹っ飛ぶし、全国の原発の一斉停止に
なったりするわけですので、なかなか認めないでしょう。
☆
「少なくとも、自分の定年まで地震が来なければ何もしなくて
も自分は無事退職金もらえるし、今度のプレート地震が、
1000年に一度の規模で来なければ、廃炉までは大丈夫だろう。」
と思うのが普通の意思の弱い人間なんでしょうね。
☆
昔流行した「マーフィーの法則」では、
「失敗する可能性のあるものは失敗する」
ですからね・・・・・
がんばれ東電の担当者
☆