いつまでも余震続きますね

東北関東では、相変わらず大きな余震が続いているようですね。
マグニチュードが1上がると30倍のエネルギーといいますから
マグニチュード9の本震に対して、7の余震は1/900にすぎない
のですが、平時であればM7の地震って結構話題になります。
阪神大震災でも、M7.3ですから)

最近地震学者は、高い研究予算を使っているのに役に立って
いないと言われているようですが、それだけ予算を使ったから
この程度のことが分るようになったと考える方がいいと思います。

昨年話題になった「はやぶさ」でも、その調査目的、実験の
目的が生活に役に立つことなどないと考えた方がよいでしょう。
スプリング8のような超巨大な粒子加速器なんかの研究は、
生活の役に立つはずがありません。

もちろんそんなことを真顔で言えば、予算がつかないので
将来の医療に役立つようなことを言っていますが、本心では
「わたしは知りたいから研究をする、誰も知りえなかったことを
知ることはとても楽しいことである」
と思っているに違いないのです。

だから、無駄だといっているのではありません、研究の多くは
そういうものであり、そうしたことは国家として必要であり
それは、個人にたとえると「教養」のようなものかもしれません。

ということで、世間の皆さん、原子力地震津波のことで
歯切れの悪い答えをすることが良くありますが、
「何でこんなことも分らないんだ!!」
と思わないでください。専門家って実はそんなものなんです。
むしろ、歯切れよく答える人のほうが「こいつ分ってないな」
と思って間違いないです。

世の中には分らないことなど山のようにあり、世界中の大勢の
学者が、分らないことを研究をし続けることで、少しずつ
分るようになってきたんです。