2兆9千億円の赤字

今年の上半期の貿易赤字が、2.9兆円になったことが
新聞で報じられています。赤字の理由は簡単で、原発
止めた分の電力を確保するため、火力発電の燃料を買っ
てきたからです。

雑誌VOICEには、昨年以来そのことによる電力会社の出費増は
すでに5兆円を超えているとの記事がありましたが、目に見え
る形で表されたものと言えます。

この余分に支払ったお金は、当然私たちの使う電気代として
負担することになりますので、他人ごとではないはずです。

7/22には欧州連合(EU)の原発の安全評価(ストレステス
ト)で、各国が出した評価に対し、他国の専門家による安全
性相互評価(ピアレビュー)を実施した結果、問題点が次々
と指摘されたとのことが報じられています。

それについて各国が再検討を行うのですが、別に原発を止め
ることはしないそうです。理由は止めたからと言って安全に
なるわけではないからでしょう。

そもそも、原発は停止していても、冷却がストップすれば
福島のようになるのです。というか福島は、地震の揺れに
より緊急停止したのちに、津波を受けたのですから、
事故時には原発は止まっていたわけです。

スリーマイル事故後のアメリカ、チェルノブイリ事故後の
ロシアにおいても、他の原発を止めたりはしませんでした。

止めたからと言って安全にならないにもかかわらず発電を
停止し、そのために数兆円のお金を払うなんて、私には
正気の沙汰と思えません。そんなお金があれば、もっと
震災復興事業などに使ってほしいものです。


消費税を5%UPしての税収の増加は11兆円と見込んでいるそう
ですが、その半分に相当する金額が原発を止めているために
私たちの財布から国外へ流出しているのです。
本当にそれが正しいことなのでしょうか?
私にはそうは思えません。




点検の終わった原発から、順次再稼働させ、欧州同様並行して
ストレステストを実施し、必要があれば補強をすればよいのです。
そうすれば、数兆円の赤字もなくなり、電力不足も解消するのです。
CO2排出も当然減ります。

写真は、坐摩神社のお祭り(せともの祭)の奉納太鼓です