台風は行っちゃいました。


台風が来ると、どこどこで避難勧告が出ましたって映像が流れ、
みんなが体育館に避難している姿が映し出されるのですが、
避難先がなぜ体育館なのか不思議です。

一般論としていえば、体育館のような大きな空間の屋根は
鉄骨トラス構造で金属折板葺のような、軽い構造とします。


こうした屋根を持つ建物は、屋根が軽いため地震による
横向きの力は重い屋根を持つ建物より小さくなります。
ですから、重い屋根の建物より横向きの力に弱い構造に
なっている場合が多いのです。

一方風の力は、屋根が重いか軽いかに関係なく形や大きさで
決まりますので、同じ形であれば重い屋根の建物の方が
風に対しては相対的に余裕があり頑丈といえるのです。


実際、平屋の体育館や平屋の工場などでは台風時に大きな
被害が出ることはありますが、鉄筋コンクリートの学校や
マンションは屋根も鉄筋コンクリートでできていますので
風に対してはとても安全です。


とくに10階建て以上の背の高いマンションであれば、
入念な地盤調査に基づくしっかりとした基礎を持って
いますので、台風に対しては体育館などより、遥かに
安全なのです。

にもかかわらず体育館に避難させられるって変だと
そんなニュースを見るたびに思うのです。

写真は12日の大台ケ原です。雨降りではないのですが
霧というか雲の中というかビチャビチャにはなりました。
やっぱり大台ケ原は、雨が多いので、朝天気を確認して
快晴予報ならば行くのが正しいようです・・・・