政治家さんって?

竹中平蔵という先生がいらっしゃいます。
先日、産経新聞の「正論」という欄に
「負担を国民につけ回す東電救済」
というタイトルで、政府批判論文を書いて
おられました。
この方は、小泉政権で「お金がすべてだよ」
的な政策を進め、日本の格差社会への道を
進めた人です。
東電の賠償を国民が負担するのはおかしい
とのことらしいですが、東電が負担すると
いうことは、東電の電気を使っている人が
電気代として負担するわけですから、一部
とはいえ首都圏の多くの人々の負担になる
わけです。原子力発電を国として推進した
ので、首都圏の人々だけが負担するのは、
不公平じゃないかということでいえば、国
の予算で賠償金を支払うのも仕方ないかと
思うので、竹中さんの意見はどうも的外れ
じゃないかと思います。


この東電の賠償については、以前にも書き
ましたように、私は法律上は免責されるべ
きだと思っています。


同じ産経の「正論」に長谷川三千子さんと
いう先生が、『・・・・・・しかしそこには
「ただし、その損害が異常に巨大な天災
地変又は社会的動乱によって生じたもの
であるときは、この限りでない」
とつけ加へられてゐて、ごく普通に考へれ
ば、千年に一度の大震災によつて生じた
原子力災害」については当然、賠償は
免責されるだらうと思はれる。
ところが政府は、今回の事故はこのただし
書きにはあたらないといふ判断を示し、他
方で賠償には限度を設けないと宣言した。』

と法律に対し素直な見方をしたうえで、
政府の判断に疑問を投げているのです。


で、この判断の主役は枝野官房長官です。
この方は弁護士出身ということで「私は法
律の専門家ですが、今回のことは免責にあ
たらない」という趣旨のことを発現され、
それが、政府判断とされているようです。


枝野さんが司法試験に合格したのが1988年
それから司法修習生として2年の後弁護士
になったようですが、93年には政治家に
転身しています。つまり実質の弁護士期間
は三年程度だったわけです。


私の知っている限りでは、いわゆる専門職
を三年経験しただけで自信を持って「私は
専門家です」と言い切れる職業はないので
すが、高校の校内弁論大会で3年連続優勝
した経歴だそうですので、言い切る力を
よく知っているのでしょうね。


ただ、こういう方は、その場限りで受けの
よい発言をしたり、根拠のない自信の下に
人の言うことを聞かなかったり、普通の人
を見下したりするのじゃないかと思って
しまいます。


今度はいつ選挙なのか知りませんが、私達
国民はバカじゃないので、今度こそは口先
に騙されず投票するでしょうね。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110603/plc11060303020005-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110530/dst11053003060003-n1.htm


なぜか「ひこにゃん」です