意味ある節電じゃないとね。

昨日から「電気事業法27条に基づく電力使用制限令」によって
東京電力東北電力での節電が始まったそうですね。
私の住んでいる大阪の関西電力さんでも節電を呼びかけています。


節電は、家計に優しいので皆さん取り組むのですが、電力不足に
対応した節電になっていないんじゃない?って思われる
節電方法の人が多いんじゃないかと思っています。

たとえば、我慢できなくなるまでエアコンは入れない
夜の電灯は間引くなど・・

電力が不足するのは、概ね正午から16時ぐらいの間なので
その間の電力使用量を減らすことは意味がありますが、
朝や夜中の電気使用量を減らしたところで、電力不足の
対策にはなりません。

といいますか、簡単に電気を溜めることができればいいのですが
それが困難というかとってもお金がかかるのです。

自動車バッテリーの鉛蓄電池、パソコンなんかのリチウム電池
乾電池サイズでよくつかうニッケル水素電池など電気をためる
道具はあるのですが、いずれもとても高価で長持ちしないので
お家で使う電気を全て夜のうちに溜めておくことはできません。

電力会社で使っている揚水発電所というのも、電気をためる
装置の一種で、夜の電力を利用して、下の池から上の池に
水をポンプアップし、昼間に上の池の水を下の池に流すことで
水車を回し発電するというものです。
夜はポンプを回して、電気エネルギーを位置エネルギーに変え、
昼は位置エネルギーから発電機を回し電気エネルギーに変える
というとってもロスの多いやり方ですが、電気を溜めるという
ことはそれほど大変ことだということなのでしょう。

ということで、家計には優しくないですが、電気のあまっている
夜と朝は節電など気にしないで、午後の3,4時間だけは
気合で乗り切りましょう。