待ちぼうけ・・・について。


「二度あることは三度ある」という諺は有名でよく言いますね。
似たような諺で、「一度あることは二度ある」というものが
あります。
一方、「二匹目のドジョウ」という慣用句もあります。
今日はそれについて思いつきを書き留めます。

「待ちぼうけ」という童謡?があります。
作詞が北原白秋、作曲が山田幸作というビッグネームです。
歌詞のモチーフは、『韓非子』の中にある説話「守株待兔」
というお話です。

そんな話は知らないという方もいるかもしれませんので
簡単にストーリーをWikipediaから引用しておきます。

                                                                                            • -

「宋に農民がいた。彼の畑の隅に切り株があり、ある日そこに
うさぎがぶつかり、首の骨を折って死んだ。
獲物を持ち帰ってごちそうを食べた百姓は、それに味をしめ、
次の日からは鍬を捨て、またうさぎがこないかと待っていたが、
二度と来なかった。そのために作物は実らず、百姓は国の
笑いものになった。」

                                                                                                        • -

というお話です。
ここで考えたいのは、なぜ彼は国の笑いものになったかです
「一度ウサギが首を折ったからと言って、もう一度同じ場所で
同じことが起こるわけないじゃないか!ばっかじゃないの!
そんな場所でウサギを待つより畑仕事をしろよ!」
ということなのでしょうね。

普通の人は、直感的にもう一度同様にウサギを得る確率は、
無視するべき低い値であることを知っているので馬鹿と
言えるのです。

では、その話を読んで考えた私たちはちゃんと確率を踏まえて
物事に向き合っているでしょうか?

オスプレイという機体が事故をしたと知れば、また起こるんじゃ
ないかと無条件に考えていませんか。それでは宋の農民と
変わりません。一度あったことはまた起こるという発想です。

そうではなく、
「今飛んでいるヘリコプターに比べてオスプレイは事故率が
高いからヘリコプターからオスプレイに変わるのは危険度が
増します。だから反対です!」
というように反対すべきなのです

もしかして、あなたも宋の農民のような考え方で、
望みのない期待や、不要な心配をしていませんか・・・・

さて本日のお写真です。
今日は、滋賀県の湖南にある兄の家に遊びに行きました。
写真はその帰りに、助手席に座っていたので高速道路の
トンネルを撮影したものです。
(そういう撮影条件なのでぶれるのは当たり前ですが・・・)








いま、外では雷が鳴って大雨が降っています。
明日からお天気悪そうですね。
せっかくの夏休みなのに・・・