A系列で行こう


今日は、知っている人には常識の話ですが、
意外に知らない人もいるんじゃないかなということで、
紙のサイズの話を書いてみます。

昔は、帳票類はB5サイズが多かったのですが、
今は、お役所も含めてA4が普通になっているようですね。

この紙のサイズなのですが、A3を半分に折って切ると
A4サイズになります。もちろんA4を半分ならA5です。
この、半分に切っても長辺と短辺の比が変わらないには、
どうすればよいか?結論は1;√2にすればよいということです。

1:x=x/2:1
という関係を解けばよいので
x^2=2 になって、x=√2
なのです。

ですから、紙の短辺がLcmであれば長辺は√2・Lcmになるのです。

ここまでは、たいていの人が知っていますがもう一つの事実は
知らない人も多いんじゃないかと・・・・
実はA0サイズの面積は1平方メートルなのです。
日本独自の規格であるB0は1.5平方メートルです。

これを前述のことと合わせれば、紙の面積が計算で求められます。
1平方メートルは10000cm2ですから、各サイズの面積は
A0:10000cm2
A1:5000cm2
A2:2500cm2
A3:1250cm2
A4:625cm2
です。

A4の短辺長さをLcmとすれば、長辺は√2Lcm
面積の式にすると
L x √2L=625 √2=1.414を使えば
L^2=625÷1.414
L^2=442.01
L = 21.02cm(210.2mm)となります。

ちなみに下記に示す紙のサイズ一覧表では、A4の短辺は210mmと
なっていますので、まあ計算通りですね。

    A列     B列
 1 841×594  1030×728
 2 594×420  728×515
 3 420×297   515×364
 4 297×210   364×257
 5 210×148   257×182
 6 148×105   182×128
 7 105× 74   128× 91
 8 74× 52   91× 64

で、何が言いたいかといえば、
a. 紙は半分に切っても長辺・短辺の比は変わらない
b. A0サイズの面積は1平方メートルである
という基本的なことさえ知っていれば、紙の大きさは電卓で
計算できるということです。

中学校の数学や高校の物理は、こうしたことがほとんどで、
覚えることが少なくて済むから楽なはずなんですがね・・・


ちょっと話はそれますが、紙の短長辺比1:√2を黄金比
言ってる人を見かけますが、黄金比は1:(1+√5)/2 で
約1.618です。混同しないようにしましょう。