日本経済・・・緊縮財政はNG


ちょっと古い話ですが先日、日本でIMF総会が開催されました。
あまり気にしていなかったのですが、この会議で面白い話が
出ていましたので、それについて書いてみます。

以前より私は、
「不景気な時に政府が支出を減らすと、減らした分より税収が減るので
かえって財政は悪くなる。」
と言ってきましたが、ギリシャ危機でも見られましたように、財政赤字
ひどい国に対して国際社会は、支出抑制しか言ってこなかったのです。

ところが、下記記事にもありますように、IMFが緊縮財政は間違いだったと
認めることになってしまったのです。
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201210150077.html
私の言ってきたことが、国際的にも正当性を認められたと言えます。

記事抜粋-------------------------------------------------------
インドネシアのギタ貿易相は「彼らは過去の出来事から学んでいる。
我が国が1998年に経験したことは間違いなく過酷だった。
その時期を生き延びた私は、われわれが被った困難が教訓となるよう期待する」
と話す。

インドネシアはアジア金融危機が勃発した1997年に100億ドルの
IMF融資に調印し、財政支出削減、増税、銀行閉鎖、引き締め的な
金融政策といった経済プログラムに着手した。IMFは、これらを
実施すれば景気の悪化を抑制できると主張していた。

インドネシア経済は結局、98年に13%ものマイナス成長に陥り、
IMFの予想した3%のプラス成長とは程遠い結果になった。
・----------------------------------------------------抜粋終了

インドネシアの例を出すまでもなく、緊縮財政によって財政再建できた国など
存在しないのですから、「支出を減らせ」と唱える人は、経済を知らないか、
歴史に学ばない人だといえます。

いずれにせよ、これで日本で緊縮財政を唱える人が少しは減るんじゃないかと
期待できる話ですのでここで紹介しておきます。


マスコミに出るコメンテーターたちは、相変わらず支出抑制を言っていますが
その説明に必ず家計を持ち出すのです。「家庭において収入をはるかに超える
支出をすれば借金がたまるのは当たり前だと・・・・」の話です。
でも彼らは、
「国の場合は、家庭と違って支出を減らせば、
減らした分以上に収入が減る。
ここが家計とは違うところです」

ということは言わないのです。

もう一つの彼らの言い分「無駄を削れば・・・・」については、
そのうち書こうと思います。