手作りとか、天然素材とか・・・
- 作者: 花咲アキラ,雁屋哲
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/01/01
- メディア: Kindle版
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このころから、世間の食べ物などに対するウンチク自慢がひろがっていった
ような気がしています。
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で、その美味しんぼですが基本的に「昔からの技法」「手をかけて作る」
「天然(養殖じゃない)素材」が正しいとされているようです。
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一方科学の進歩は、「より合理的に作る方法」「機械化による均質化」
「廉価で安定供給できる養殖」を目指しているのですから美味しんぼでは
悪者になっているケースがほとんどです。
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そんな美味しんぼな考えが蔓延したためか、今の世の中は「手作り○○」
だらけです。でも本当に正しいのでしょうか?
実際そんな手作りのほとんどは、ある部分の作業は機械にさせている
ようですし、そんなにおいしいわけでもありません。
むしろ不味いと言えるものも多いです。
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機械を作る際には、名人と呼ばれる人の手順、手の動かしかた
出来上がった物の大きさ固さなど色々分析し、それに近いものを
安定して生産できるようにしているわけですから、
普通の人の手作りの方がおいしいとは考えにくいのです。
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私個人としては天然素材と手作りにこだわった結果価格が高くなりすぎ
庶民の口に入らないものになってしまうよりは、養殖と機械化によって
誰でもが食べられる値段で供給する方がよほど大事だと思うのです。
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また天然賛美の風潮で思うのですが、健康食品や化粧品のコマーシャルで
「天然成分だから安心」「自然由来で肌にやさしい」とかいう言葉が
聞こえてくるのですが、これって詐欺にならないのでしょうか?
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天然とか自然由来と安心・低刺激は関係ないことは、ちょっと考えればわかります。
で、私はよくテレビに向かって
「だったら天然トラフグの肝でも食べてみたら?」
とか
「自然由来のウルシのしるを顔に塗れば?」
とかのつっこみをしています。
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天然だからとか、手作りだからとかの言葉に惑わされないで、
良いお買いものするようにしたいですね。
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写真は「愛染祭り」「女組」さんのパフォーマンスです。